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2011年2月10日 (木)

【声明】 路念仏

110210_010401  昨日は声明の稽古でした。葬儀のお勤めについて色々教えて頂きました。

 

 真宗大谷派の葬儀には、路念仏[じねんぶつ]という念仏のお勤めがあります。元々は、出棺の後、葬儀の場所に到着するまでの道中お勤めした念仏だそうです。

 

 現在では、棺前勤行と葬儀は引き続き同じ会場で行われますので、棺前勤行(『観衆偈』という偈文をお勤めします。)が終わって総礼(合掌)の後、三匝鈴という鈴が打たれた後に路念仏が勤まります。

 

 今日は、この路念仏の稽古もつけて頂いたのですが、この念仏が実に深い味わいがあるのです。”中→大→中→小→中→大→中→小”と抑揚を付けての念仏です。深く悲しみを感じるその声です。

 

 考えてみますと、亡き人がその人生のすべてを懸けて、我々に”いのち”について教えて下さる、最期の無言の説法をされるその時に称えられるのがこの路念仏なんですね。最期の、そして無常なる人間のありのままの”いのち”の姿を示して下さった、真実の念仏といってもいいのかもしれません。

 

 長い命、短い命、人間の長さの尺度で測れば不平等極まりないこの命ではありますが、「儚さ」という一点において、誰もが例外なく儚く死にゆく絶対的平等の世界でもあります。その世界を教えて下さる念仏の響きが、この路念仏にはあるような気がしたのです。

 

 大切に大切に練習したいと思います。深い「悲」の心でお勤めさせて頂きたいと改めて感じた、そんな昨日の声明の稽古でありました。

 

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コメント

三匝鈴=左匝鈴といい左巡りの意味を持ちます。
真宗だけの作法では無く各宗派にあります。
この左巡りには深〜い意味があります。
御内陣の行道は右匝になります。

◎諦観さん、
>三匝鈴=左匝鈴といい左巡りの意味を持ちます。
真宗だけの作法では無く各宗派にあります。

 他宗派にも三匝鈴の作法があるのですね。路念仏の鈴は真宗独特のものでしょうか?

>この左巡りには深〜い意味があります。
御内陣の行道は右匝になります。

 禅宗の経行(きんひん)も右回り、記憶が確かであれば、葬儀の場合のみ左回りというふうに聞いたことがあります。
 左巡りの深~い意味、またお教え下さい。

本願寺派の住職です。本派の葬儀で、路念仏が唱えられなくなって久しくなりますが、大谷派では伝統を守っておられることに敬意を表します。
葬儀の路念仏は、親鸞聖人在世の頃より以前からある習俗で、本派でも、昭和50年頃まで唱えていました。
路念仏の、意味が変化したのは近代に入って、「現生の終わり」を心肺停止という医学的生理学的死亡に一致させたのが原因と考えられます。
近世までは、不体失往生という言葉があるように、火葬、土葬など身体を失うまでが、現生、今生と考えられていたので、路念仏は故人に念仏を聞かせて信心を勧める最後の布教だったのです。
大派では故人が会葬者にする布教と意味づけて積極的に残されたのでしょう。
本派では葬儀全体を仏縁ととらえて、路念仏に特別の意味を認めなかったので自然消滅というわけです。
念仏の自然消滅を看過できないと思います。

◎葛野公明さん、

 コメントありがとうございます。

 本願寺派さんでの路念仏消滅の経緯、そのような理由があったのですね。親鸞聖人在世の頃は、どのような葬儀の儀式であったのか、関心のあるところです。

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