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2015年7月21日 (火)

【雑記】 「真の平和 -向下の平和運動-」


 「真の平和」とは何か?
 
 「真の平和」とは、各人の「真の自由」が徹底された時、はじめて出現するもののような気がする。
 
 
「真の自由」とは、私に代わる者は私の外に誰もいないことに目覚め、あなたには決してなれない私に泣き、今ここに在る私のそのままの満足を知ることである。
 
 「真」という時、それは人間沙汰を超えてはじめて成り立たしめられる世界をいう。真実、それは人間の夢や希望、あらゆる人間的打算が打ち破られたところに、すべてが自然に在る世界。
 
 

 

 私という人間は、どこまでも自らを正当化し、他と比べて相対的に生きる有限存在、かつ消すことのできない自我を抱えたどうしようもない存在であります。
 
 

 そのような人間のあらゆる一切の正義が否定されてはじめて出現するのが、「真の平和」と呼ばれるべき世界なのだと思う。日本国憲法における平和憲法の理念や希望は、私は好きであるし、日本国憲法を愛する者の一人であるが、憲法も人間が作り出したものである以上、人間が求める理想それ以上でも以下でもないのである。愛することはできても真実ではない。「真の平和」は、人間が作り出した憲法のその向こうにある。
 

 私は、人間の正義を破って、私一人を「これでもか!」とここに立たしめる容赦なき力強き声にこそ、誠実でありたい。


 
 法律で平和を守ろうと思うならば、法律家を目指せばよい。経済で平和をつくろうと志を立てたならば徹底的に経済を学べばいい。憲法を守れない政治がおかしいと思えば政治家になればよい、選挙で護憲政党に投票して政権を変えればよい。しかし、果たして仏法は平和をつくる道具であろうか?
 
 否、過去・未来を背負った今そのままが仏法である。仏法を正義にしてはならない。仏法を正義にしてしまえば、仏法の名で戦争すら起こすのが人間である。正義が破れたところに仏法は働いている。
 

 つまり、非僧非俗に落在するしかなかった私にとってみれば、見つめるべき平和はどこか違うところにあるような気がしている。一人一人、己の心があてにならぬもの、徹底的に人間的希望が否定された時、はじめて武器も何も持つ必要のない私一人の事実に目が覚めるのである。そこにおいてのみ、「真」なるものとの感応道交がある。
 

それは、大河の源流に立ってインキを一滴ずつたらして大海の色を変えるような仕事であると私は教えられた。そのように、一人が目覚ましめられる“向下の平和運動”の道に私は立たされる外ないのだ。向上主義の平和運動はいつしか主義に埋没してしまうだろう。それほど、人間の自力の執心は恐ろしい。
 
 
 

 戦争は、満足を知らない人間の成す愚の骨頂である。人間はどこまでも満足を知らない存在である。そんな人間がいる限り戦争は起こるといってよい。平和も自分の外に求め続ける限り、他者との対立は避けられず、戦争はなくならない。今こそ、向上主義の平和運動ではなく“向下の平和運動”に目覚めるべきである。
 
 
娑婆に生きる私である以上、娑婆ごとに邁進するしか許されていないということはあろう。しかし、「真の平和」は娑婆が破られたところにある。故に、私の目指す平和とは、どうやっても満足を知らない自分自身に満足を知らしめられる道に立つより他ないのである。
 
 
 

2015年7月21日
 
 

 亜世

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    ”真宗大谷派僧侶でもあるフォーク・シンガー、松田亜世の5年ぶりのアルバム。ごく当たり前の暮らしを慈しむ心持ちが伝わってくる歌だ。老いを感じる年代になって初めて理解できる心情があると気づかせる「ホームにて」や「迷いの海」などにホロッとする。彼なりの説法かとも思えてくる。”
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    (雑誌『CDジャーナル』)


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    “故郷を離れた者に向けての金沢弁応援歌「がんばるまっし」、花街の悲喜を綴った「廓唄」、漫才師の志を謳った「新宿三丁目」などどれも物語性が高い。初期の長渕剛風の繊細で少し泣きの入った歌声から、世情を変えたいという想いも伝わる。”
    (雑誌『CDジャーナル』)

    “生まれ育った文豪の街・金沢の影響からか文学の香りのする歌詞の世界が素晴らしい。曲風は70年代フォーク/歌謡曲を彷彿させる、しっとりとしながら深い情感のようなものがこもったメロディが印象的だ。”
    (雑誌『Player』)

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