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2016年3月

2016年3月28日 (月)

【雑記】 命懸けのこの一瞬

 つい先日、輪袈裟を買うために、我が家からほんの徒歩1~2分の近所にある法衣店に出かけた時のこと。
 

 「気をつけていってらっしゃい」の声に「すぐそこまでのことやから」とは言ったものの、「近くても何が起こるかわからんやろ」との再び嫁さんの声にハッとした。
 
 
 私たちは一瞬一瞬命懸けで生きてる!
 
 私の人生におけるすべての一瞬に、この私のすべての命が懸かっていたのだ!!このことに驚きを隠せなかった。それが、ほんのわずかな瞬間であったとしても、何が起こるかわからないのがこの人生、この世の真実であってみれば、それも何ら不思議なことではないのだが…。
 
 
 ここに至ってみると、よくもまぁのんきに生きている毎日かと思い知らされる。
 
 こうして今、文章を書いている一瞬も、私のすべての命がここにいるこの私一人に懸かっているという厳粛なる人生の真実。
 
 逃げも隠れもできないまるごとの瞬間が今も続いているのです。
 

2016年3月27日 (日)

【お内仏[ないぶつ](仏壇)に座る ④】  ~仏花について~

Bukka 今回はお花を備えることについてみていきます。花瓶(かひん)を左の写真の位置に置き、四季折々の木に咲く花、草花などをとりまぜて挿します。お仏花には常に生花を用います。なお、中陰中には色花は用いません。
 
 では、なぜ生花を用いるのかについて少し考えてみたいと思います。切った生花は、お水を差さなければ枯れてしまいます。もっといえば、水を差していても、いずれ花は必ず枯れてしまいます。このことは、私たちが誰一人として例外なく、いずれ必ず死を迎えるこの身を生きているということを教えてくださる仏さまのはたらきを表しているともいえます。不平等なことだらけの世の中にあって、「死」は一切の人が平等に背負う真実です。自分の思いどおりにならない、ままならないこの人生の象徴といってもいいかもしれません。
 
 ともすれば、私たちはお花を仏さまに「供える」と思いがちですが、お花は仏さまの方ではなく、私に向けて備えるのです。そして、「供える」ではなく「備える」という字を使うことにも注目してみてください。備品の「備」には、「不足なくすでに備わっているもの」という意味があります。仏さまの世界、「お浄土」にすでに備わっているはたらきを、人間の目に見える形で、私が代わりに「備える」のです。そして、お花を備えたご本尊の前に身を据えて手を合わせ、「死」を背負いながらも今ここに在る、誰にも代わることも代わってもらうこともできない「私」を確かめる営みが、お内仏(ないぶつ)の前に座るということなのです。
 

(釋亜世)

【お内仏[ないぶつ](仏壇)に座る ③】  ~宗祖親鸞聖人(1)~

Soshi2015 報恩講(ほうおんこう)とは、親鸞聖人の御命日をご縁としてお勤めをし、仏法を聞き、お斎(とき)を食し語り合い、丸裸の”ひとり”として私自身と出遇った者同士が朋(とも)として出遇う場です。
 
 私たちは、親鸞聖人を宗祖(しゅうそ)としていただいています。では、親鸞さんとはどのような方だったのでしょうか?親鸞さんの90年の生涯をこの紙面で語りつくすことはできませんが、一言で言えば、親鸞さんは「決して人間を誤魔化さなかった人」であろうと思います。
 
 親鸞さんは9歳でお坊さんになり、29歳まで比叡山(ひえいざん)で修行をされます。その当時の仏教は、一生懸命修行(努力)をして、それを成し遂げた人が救われていくようなものが主流でした。しかし、どれだけ真面目に修行に打ち込もうと、真面目になりきれない人間の本性に気づかされ、それと格闘し、最後には山を下りたのが親鸞さんです。例えば、肉や魚を食べずとも、米や野菜を育てるにも土を耕し虫を殺し、他のいのちを奪わずには食べることさえ、生きることさえできない人間の有様を誤魔化さず、まるごと包み込む教えを示してくださったのが親鸞さんなのです。
 

(釋亜世)
 

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  • 松田亜世 -

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    ”真宗大谷派僧侶でもあるフォーク・シンガー、松田亜世の5年ぶりのアルバム。ごく当たり前の暮らしを慈しむ心持ちが伝わってくる歌だ。老いを感じる年代になって初めて理解できる心情があると気づかせる「ホームにて」や「迷いの海」などにホロッとする。彼なりの説法かとも思えてくる。”
    (雑誌『CDジャーナル』)


  • 松田亜世: シングル
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    ”「越のしらやま」は故郷・加賀の白山をエンヤトットのリズムで唄う。アコースティック・ギターとヴァイオリンをバックに日本の夏の情景を描く「盂蘭盆会」、 3フィンガーのギターが印象的な「渇愛」など、古き良きフォークの味も。”
    (雑誌『CDジャーナル』)


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    “世代の壁を超え、普遍性を持った真摯なアコースティック・チューンだ。” (雑誌『CDジャーナル』)

  • 松田亜世: がんばるまっし
    “故郷を離れた者に向けての金沢弁応援歌「がんばるまっし」、花街の悲喜を綴った「廓唄」、漫才師の志を謳った「新宿三丁目」などどれも物語性が高い。初期の長渕剛風の繊細で少し泣きの入った歌声から、世情を変えたいという想いも伝わる。”
    (雑誌『CDジャーナル』)

    “生まれ育った文豪の街・金沢の影響からか文学の香りのする歌詞の世界が素晴らしい。曲風は70年代フォーク/歌謡曲を彷彿させる、しっとりとしながら深い情感のようなものがこもったメロディが印象的だ。”
    (雑誌『Player』)

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